旅行・地域

2008年10月 6日 (月)

日田 豆田町

昨日、日田の豆田町に行った。

お雛様の3月には程遠い季節で、あいにくの雨だったけど傘をさしながらぶらぶらと歩いてきた。

町並みは入り込むような小さな通りが幾つもあり、民家と観光スポット、生活店と趣味のお店が入り混じる。観光ズレしていないひなびた風情があるのは、昔の建物をそのまま使っているせいか。重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。雨のためか観光客の姿もそんなに目立たなかった。

本当にいろんな店が立ち並ぶ。下駄や工芸品、骨董、陶器、和雑貨、ギャラリー、服、酒造、味噌醤油、饅頭、お食事処、資料館……。町中の店全部覗いて回っても一日で遊べるくらいの小さい規模がなんだか嬉しい、懐かしい感じ。

「ステンドグラス覚」というお店が目に入った。外から覗くと広い画廊のような部屋に色とりどりの作品が展示してある。入場料200円、コーヒー400円。入場料を払ってコーヒーを頼むと200円。綺麗なガラスの作品に囲まれながらコーヒーを飲むのも素敵だろうと思う。帰りに寄りたい。

可愛い十二支の土鈴があったので誘われて店内に入った。日田土鈴のお店「東光堂」。十二支の土鈴や魔除けの土鈴、おはじきや豆雛の土鈴がたくさん展示してあって、ご主人の作品とのこと。圧巻だったのは、狐の嫁入りの土人形でこれは地元の女流作家の作品。6、7㌢の狐の顔をした人形が12体。花嫁衣装をまとった花嫁狐と留袖を着た介添えや付き添いさん、お婿さんと裃を着けたお付き、どれも上品な狐の顔で、細部が良くできている。この作家さんは踊りをされている方とのことで、人形の着物の着付けや扇子の持ち方が確かに踊りをしている方のようだった。東光堂の女主人さんがこの作品に惚れて3年越しで入手したものとか。12万円。売れなくても良い、と。ほんとに生き生きしていて今にも動き出しそう…。そういうと、花嫁狐とお婿さん狐、離れて展示しているので、夜になると動いて一緒に寄り添っているかもしれませんねと女主人さん笑って…。なんだか名残惜しいけどまた見にこようと思い、店を出た。

魚町という通りにある手作り雑貨「てのひら」に寄る。ハンドヒーリングもしているお店でオーラ診断なるものをしてもらった。この時の私のオーラカラーは黄色、特性は明るい、おおらか、創造的、知的、愉快、好奇心旺盛、活発、情報収集家。う~ん、なんかまんざらでもない。私を知っている人、合ってますか??チャクラバランスグラフも見てもらった。自己表現は下手で自分のことより他人を優先する傾向にある。直観が強く、人が言っていることと思っていることが違ったりするとすぐにわかる。そのことをその人に告げられないことによるストレスがたまり易いので、自己表現できる何かを見つけて発散することを勧める。歌や絵を描くことなど。絵は芸術の素養がないので…やっぱり一人カラオケか。

てのひらを出て、真向かいにある「寺子屋」というお煎餅屋さんに入った。ずっとお醤油の香ばしい匂いがしていたからだ。大きめの醤油煎餅の他に、かわり煎餅、ぬれおかき、ぬれ煎餅…。そぞろ歩きながらお煎餅はいかがですかといううたい文句に誘われて焼き鳥のようなぬれおかきくしを1本買った。200円。お店の長椅子に腰かけて食べる。うわ、美味しい~。柔らかくて煎餅そのものの味とお醤油の味がとても良い。これは帰りに絶対買いだね。

そういえばお昼、お腹すいた。どこかでお昼を、と店を探す。鰻のお店が多い。黒田屋、日田まぶし千家、うなぎのおにぎりなんてのもあった。「珈琲談義所 嶋屋」の四季彩弁当が美味しそう。結局、町はずれにある「ごうや亭」というところで豆乳コンニャクの小鉢がついた茶そば定食を食べた。コシがあって美味しい。…え!お冷が美味しい!! 日田の天領水なのかな、後味が全然口に残らない、驚いた。

通りをぶらぶら歩きながら、薫長酒造に向かう。途中、「天領ひな陣屋」というお店に入ってみた。お雛様が展示してあるとあったから。味噌、醤油販売の奥にお雛様が展示してあり、拝観料300円。どうしようか迷ったが、時間がなかったので今回は断念。古い昔からそこにあるお雛様。歴史の移り変わりと人間の儚さを見てきていかがでしたかと向かい合って聞いてみたい気もしたのだが。

「陶磁器ギャラリーWa.Bi」という唐津焼、有田焼のお店に寄った。入り口近くに、唐津焼のとても素敵な食器が陳列されていたからだ。唐津焼の地肌に、コスモスだろうか濃いピンクの花がほんのりと描かれている。とても綺麗な色っぽい作品だ。お茶碗一つが2100円。でも、それだけの価値はある作品だった。いつか…。

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もう一か所立ち寄った陶器屋さんがあったけど、名前を思い出せない。そこには地元で3代窯を営んである作家さん一家の作品があった。赤紫の色使いが綺麗で不思議な作品。火の具合で色と模様が微妙に変わる。ハンサムな3代目の写真と共に展示してある大きな花瓶は、全体がきれいな紫の同じものが一昨年ある旅館の女将さんに買われていったそう。

ようやく、「薫長酒造」にたどりつく。江戸時代に建てられたという酒蔵資料館を見た。急な階段を上ると酒造りのための大きな木の樽や麹をいれる箱などが展示されていて、こうしたほんのちょっとのものにも歴史を感じてしまうのはそこが本当の場所だったからだろうか。資料館を出て、蔵元ショップで生酒とにごり酒の試飲をさせてもらった。水が良いとこうも美味しいのだろうか。生酒はごうや亭で飲んだお冷のように後味にくせがなくさらりと流れていった。  甘露ってこんな時に使うのね…。美味しさだけが強く印象に残るお酒だった。

豆田町について4時間。もっと早くにいけば町全体回れたけど、今回はこれだけでも十分な収穫があったよ。

楽しかった。また来るよ。

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