リボルーショナリーロード/燃え尽きるまで
1月30日に観に行きました。
面白かった、私には。
タイタニックカップルというので注目した方もいらっしゃったと思いますが、ストーリー、全然違う。タイタニックカップル枠を外してみないと失望するかも。
もともと私はタイタニック全然好きじゃなかったので、カップル関係なしに見れ、かなり良かった。
ストーリーは巷の様々な情報を参照。
タイタニックってスペクタクルでロマンチックで巨額な費用を使って制作された超大作映画。でも、この超大作って謳われている作品って…俳優の演技ってあんまり関係ないっていうか…アクション激しいもの多いから細かい技量は関係ないし、おまけにストーリーも単純なのが多い。なにも考えなくて観るぶんには十分だけど、いまいち映画を観たという醍醐味を得ることが私にはできない。私は、俳優の表情とか指の演技とか静の表現を見るのが好き。そういうものを見ると得した気分になる。ま、でも、人それぞれ、好みです。ストーリーも大事だし。
で、この映画の二人の演技は非常に良かったと思う。得にケイトの30代現状不満主婦の演技は鬼気迫るものがあった。…と思うのは、実感として、過去、私がそんな感情を持ったことがあったからだろうか。
若かりし頃、二人が思い描いた自分自身の輝く将来とは違う暮らしではあったけど、傍目には何不自由なく裕福な生活を送る30代夫婦。でも…。どんなに恵まれた暮らしだっても、それが自分の持つ夢と違うものであれば??
私の印象に残ったことろを。
些細なシーンだったけど、私に鮮やかだったのは、自分たちと同じだけど自分たちより全てが落ちる隣人夫妻に、主人公夫婦が自分たちは耀かしい未来のためにこの町を出るのだと挨拶(あれは宣言だった)にいった時の場面。同年ながら、冴えない隣人夫婦と対照的なはつらつとして綺麗な主人公夫婦。戸惑いと隠し切れない嫉妬を常識に隠していた隣人夫婦を密かに嘲ったヒロインたち。その夜、身を寄せながら、あんな無謀なことがうまくいく訳が無いと慰めあう隣人夫婦。
こういう場面。私はどちらにも共感して観ていた。
こういう性格のヒロインを演じきったケイトが良かった。
最後のシーン。これからの自分の夢のために、夫と子供を捨てる決心をし、新しく宿った命まで自分で始末し、空っぽのお腹で遠くの(多分未来の)光を見つめる。白いカーペットに滴る血痕。その一瞬で、エイプリルは、自分の耀かしい未来に影がさしたのを知る。どの位、どの程度の支障か…ヒロインはドキドキしながら推し量っている。堪らなく不安げな横顔。カーペットの血痕。カメラがエイプリルの後ろ姿全体を映し出し、多量の血で赤く染まったスカートが観客の目に晒される。汚れた後ろ姿の場面は印象的で無残で、エイプリルが夢の崩壊を悟った絶望がすごくよく伝わるシーンだった。断念と命の危機で、かすれ声で救急車を呼び… 意識が戻らない状態で逝ったのは、エイプリルに、せめてもの神の情けだったのかもしれない。
もっともっと、本当に些細なシーン。耀かしい未来が崩壊の危機に陥った時期、絶望と怒りの余り、自暴自棄に陥ったヒロインは自分に好意を持つ隣人夫をそそのかし性行為を行う。そのことになんの感情も持たないで逝ったヒロインと、おそらくはありったけの想いで一生胸に大事にしまって生きていくであろう隣人夫。その違いの現実が残酷で印象的だった。
最初
私は、輝かしい未来を持つ夫のために、彼女はその一歩踏み出すのかと思ってみていたけど…彼女は自分の女優の夢のために夫をそそのかしたのだ。その強いむき出しのエゴがとても印象的で衝撃だった。
普通の主婦なら、思っても絶対実行しない行為。私も、自分のために夫や子供や暮らしを犠牲にはできないけど、どちらが良くてどちらが悪いとは言わない。絶対に言えない。
私にも夢があって、実行すれば誰かにどこかに必ずしわ寄せが出てくるから。それで、そのしわ寄せを強いることをいつか実行しちゃうかも知れないし…。
子供でも夫婦でも、人が二人以上いれば、妥協と譲歩が必ず出てくるし。
ケイト演じるエイプリルの強情な表情。
結婚って、自分ってものを考え出すと難しい。だからなにも考えずに、こなしていった方が今の私にはいい。子供は可愛い、だんなも良い父親で良い亭主。
生活に向かない人種っている。私は異常をきたすほどじゃないけれど、少~し、この世の中、生きづらいなーと思う人種でもあるのだけど、以前よりずっと強くなった。
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コメント
うーん、私は専業主婦が大好きで子育てが夢だったもんだから彼女の生き方わからないかも。映画を見ないとなんともいえないが。
投稿: かりんとう | 2009年2月 5日 (木) 15時21分