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2009年2月

2009年2月 9日 (月)

大企業って~~~

日経より

日ハムやハウス食品など食品大手が「食の安全」支援事業を強化する。自社で培った成分分析や菌検査のノウハウを活用し、中小メーカーや外食店向けに食中毒菌の検査キット販売や残留農薬の検出サービスを提供する。独自の検査技術を持たない中小向け支援事業を新たな収益源に育てるとともに、安全性確保に向けた取り組みを中小にも広げることで、食に対する消費者の信頼を回復したい意向がある。

日本ハムは、今春、サルモネラなど食中毒菌の有無が分かる簡易型の検査試薬を発売する。従来は三日間ほど必要だった検査が15分で済み、食品工場では出荷前に安全性を判断しやすくなる。O157のような出血性大腸菌を迅速に検出できる試薬は世界初という。特に中毒症状の重い5種類に菌用に、1回あたり500~700円で給食業者や外食チェーンの加工工場に売り込む。

ハウス食品は、4月から西日本で成分分析や工場監査の受託サービスを始める。カレーに使う輸入香辛料の分析で培った技術を生かし、350種類の残留農薬や放射線照射の有無を調べる。異物混入の検査では、虫の育成状況などを調べることで混入した場所を特定し、工場の作業見直しまで指導する。従来は首都圏だけで同サービスを展開していた。

ニチレイと日清製粉グループ本社は、今後、中国で食品の検査受託サービスを手掛ける方針だ。両社は2005年11月に中国で検査会社を折半出資で設立。現在は両社製品の原料のみを対象に検査を行っている。対日輸出を手掛ける現地企業からの受託を想定している。

業務用食品の卸製造大手トーホーは、10日からアレルギー成分の有無や原料の産地が分かる情報サービスを始める。食品メーカー約160社が協力し、214項目の成分や産地情報を食材ごとに集め、外食店が簡単に検索できるようにする。残留農薬や添加物の検査受託も本格的に始める。

食品業界では、昨年来、中国製冷凍ギョーザ事件など製品の安全性を揺るがす不祥事が相次いでいる。ただ、中小メーカーや外食店などではコストや技術不足から独自に検査することが難しく、対応が課題となっている。

昨今、世間でエラい騒がれて(当り前じゃ)食品の安全性に対する消費者の不信感が増し、ヒシヒシと危機感を感じたから本腰を入れたんだろうけど。食品の安全性というより、そのことによる消費の落ち込みを心配してのことなんだろうけど。(騒がれれる前からやっとかんかい)泥縄式と受け取れもするけれど…。でも、決して悪いことじゃないし、むしろどんどんやってくれっ、こんなことがラクラクとできちゃう、さすが大手企業って凄いなぁと今回思った。

安価な食中毒菌検査キットや残留農薬、放射能照射、異物混入の有無を調べ監査するサービス、原料の産地情報やら。自分たちのところだけでなく、中小企業に向けての支援事業として展開していくっていうのは、販売業者だけでなく消費者の、食の安全性への意識を高めるためにもどんどん行ってほしい。収益源、多いに結構。大企業の本領発揮。

私が利用しているG生協にも、商品生産・製造認証システムってのがあって、農産物はもちろん工場製品にも追跡調査(なんていったけ、横文字で…トレーサビリティか)を含む監査システムを作り上げた。

その以前から、独自で残留農薬とか放射能検査やら周期的な工場立ち入り検査とかやっていたと思うけど(定かじゃないけど)。でも、G生協も、業者の産地偽装とかは防ぎようがなかったよな。それでも、G生協の食の安全に対する意識は係わる産地・メーカー・生協・利用者それぞれ凄く高かったと思う。今も高いよ、一般企業が動き出す前から実践していたし、それ以上に独自で認証システムなんてのも作り上げたんだから。

ただ、G生協規模が独自で監査まで行うのは、労力も経費も時間もうんとかかる…。

で今、このシステム、きっちり機動してるのかいな。縮小短縮して、あって無きが如しに陥ってるんじゃないだろうね?

だって、去年の夏に起きた山口のアンコウ産地偽証事件。

…エツヒロは商品仕様書には「山口県産」と記載して、G生協の確認にも、「仕様書どおりである」と応答していたと。…G生協は、供給する商品の原料を厳密に確認するために、取引先・製造メーカーに対し、原料の内容を正確に把握し、商品仕様書に記載し、提出することを求めている。…が、エツヒロは、03年に初めて提出した商品仕様書に「山口県産アンコウ」と記載し、04年秋以降に「中国産アンコウ」を使用した段階でも事前に原料を変更する相談を行っていなかったし、07年10月に実施した商品仕様書の点検の際に、「商品仕様書(山口県産アンコウ)どおり」と回答し、さらに、08年2月に実施した07年度の商品点検の際にも、「商品仕様書(山口県産アンコウ)どおり」と回答し、「中国産アンコウ」を原料に使用していることを隠していた。
G生協は、全ての商品の仕様を商品仕様書で確認・管理し、商品生産・製造認証システムにより、年1回商品仕様書どおりに製造されていることを確認している。しかし、今回の原料産地の偽装が判明したので、08年8月1日に、全てのお取引先に、あらためて、全ての商品が商品仕様書どおりに製造されていることの点検・確認を行い、報告いただくようにお願いした。また、エツヒロが、G生協の点検・確認に対しても、嘘の回答を届けていたことを踏まえて、順次、G生協から立ち入り調査を行う。まず、水産加工品の商品(369アイテム、87工場)の立ち入り調査を開始する。
G生協は、これからも「安心・安全な食べもの」をお届けできるように、商品の管理を徹底していきたい。

書類はきちんとしていたから信じてた。書類だけの点検になってる。

さすがのG生協でもこれが食の安全性点検の限界なのかしら。

定期的に立ち入り調査まできっちりしていたら、本来の仕事に支障をきたすだろうのはわかるしなぁ。後は、ポッと出でない長い付き合いの産地・メーカーとの信頼関係しか。

そう考えると、大企業の能力って良くも悪くもすごく高い、かもしれない。利益につながるところでの限定された「食の安全」であっても、決定したらスイスイこなしていける能力がある。ぜひ、良い方の力でもって、企業利益ももちろん視野に入れて、消費者の立場も慮って食の安全に邁進していってください。案外、利益がからんだ方がより真剣に為らざるを得ないかもなんて考えちゃう。

大企業が持てる力を中小企業支援のために使っていくことは、きっとお互いの将来のためにいいから。もちろん私たち消費者のためにも。

(ああ~~、私って、今、G生協への不信感があるのかしら。商品は良心的で高品質なのは疑っていないのだけど。)

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2009年2月 8日 (日)

かんぽのお宿~~~

かんぽのお宿

かんぽの宿の譲渡問題で揺れていた日本郵政が、オリックスへの一括譲渡を断念する方針を固めた。専門家による検討委員会を設けて資産売却の進め方を議論する計画で、一年間かけてきた赤字事業の売却が仕切り直しになり、年間50億円規模の赤字の垂れ流しも続くことになる。政治圧力による経営への介入が強まれば、民間の発想で効率とサービスを向上させる郵政民営化の後退につながる恐れが大きい。(日本経済新聞)

この後、日経は、断念に至った経過と今後の進め方の詳細を記載している。(詳細はみんな知っていることなので略)

加えて下記、日経の主張も。

現時点でオリックスへの譲渡契約に具体的な問題が見つかったわけではなく、日本郵政を追い込んだ資産価格への疑問は誤解に基づくものが多い。土地を含め、建設に2400億円かけた資産の売値が108億円?という指摘があるが、ホテルや旅館など事業用物件の価格はそこで生み出される収益から割り出されるのが不動産取引の常識。多額のお金をつぎ込んだ施設でも、収益が上がらなければ物件の価格は高くならない。

かんぽの宿は造りが豪華で、規模の割りに客室数が少なく冷暖房効率も悪い。交通の便の悪い地方に採算を度外視してつくったため黒字は70施設中11施設。見た目に比べ稼ぎにくい施設で建設費用に比べ割安価格になりやすい。300億円近い建設費のラフレさいたまの簿価が15億5800万円にとどまるなど赤字施設は厳しい評価が並ぶ。(民間でも同様の取引例がある。1000億円を投じて建設された北海道の「アルファリゾート・トマム」が1億1600万円で売却された。買い取った企業がリスクをとって追加投資し、集客できる施設に再生してはじめて値上がり益などを享受できる)

入札方法が複雑であることも問題とされたが、従業員の雇用維持などの条件を守ろうとすれば、譲渡後の営業計画をセットで示して応札する「提案型」が適しているのは間違いない。M&Aの専門家は「単純な価格だけの入札にすれば資産売却目当てのハゲタカに狙われてしまう」と指摘。

ただ、日本郵政が情報開示で後手に回り、世論を味方につけ損ねた面は否定できない、と。

ようするに、一般に言われているように出来レースではなく、不動産業界では常識の取引であり、入札方法も雇用を考えれば適切な方法である、と。であるのに、強まる政府圧力(鳩山総務相の反対表明)の介入は、民営化の後退につながると危惧していると。

朝日新聞ですが、断念とその経過などを記載した後

客室稼働率が70%を超えているのに赤字なのは、宿泊・食事代を安く抑えているのも理由の一つ。自力運営での経済改善をしていくために、鳩山総務相の「値段を若干あげてはどうか」などの助言を掲載している。また、売却方法で個別売却にした場合の売れ残った赤字施設の問題や従業員の雇用問題などもあげている。

日経と大きく違うのは売却手続きに大きな疑問を投げかけていることろ。

鳩山総務相や民主党が疑問視する109億円の売却価格。年間数十億円の赤字事業だから収益性の乏しさを割り引くとしても、取得費2400億円なのだから「もっと高く売れたのではないか」と。日本郵政がはじいた資産価値は123億円だが、過去に売却した施設の中に、評価額を大きく上回る金額で転売された例があり、郵政の査定が適切だったのかを疑わせる要因にもなった。

日本郵政は、今回の売却は価格だけでなく、①企業の信用力②ホテルの運用能力③事業戦略④雇用の維持策を総合評価したうえで決めたとしているが、各社の提案内容や郵政の評価内容の具体的説明を拒否してきた。

売却手続きでは、第一次提案での22社に対し実際に提案してきたのは7社。日本郵政が現時点では答えきれていない「15社の辞退」や「7社に対する公正な審査内容」などの疑問については、今後の国会などで説明責任をはたせるのかにかかっている。

つまり、収益の見込めない赤字施設が割安価格になるのは不動産取引の常識とはいえ、取得費2400億円と売却価格109億円では、そのあまりの差にオリックスとの間にやはりなんらかの説明できないあれやこれやがあったのではないかと。

日経は問題ない、政治圧力がよろしくない。朝日は、出来レースっぽい、なんかありそうだ、追求せよ。

まぁ…経済の難しいことや政治のややこしい事がよくわからない素人の私には、取引や手続きに専門知識のない郵政のおエラいさんが専門家に相談もせず危なっかしい素人判断でやっちゃたらいろんな厄介事がなんか知らんが湧いてでちゃったよ、ど~しよ、うまくいくと思ったのに、こんなはずじゃなかったのにとオロオロしているとしか見えないのだが。

そのくらいのこと、と私は思っていたのに。

それなのに、定額給付金や消費税増税の混乱がひとまず収まって攻撃の標的がなくなった民主党が、これ幸いと新たな攻撃対象にしちゃった、麻生さんの四分社体制見直し発言と一緒に。

…もちろん、もっといろんな複雑な思惑が水面下で渦巻いていると思うんですがね。

例えば、麻生総理の四分社体制の見直し発言についても、民営化で離れた郵政票を取り込みたい自民、阻止したい民主の思惑チラチラ。

美味しいニュースソースに、メディアもこぞって総攻撃。

どうなりますことやら…

あ、思い出したよ!! 私が書きたかったこと!!!

「かんぽの宿は吹き抜けが多い設計を採用するなど豪華過ぎるうえ、規模の割りに客室数が少なく冷暖房効率も悪い。交通の便の悪い地方に採算を度外視してつくったため…」「宿泊・食事代を安く抑えているのも…」←←普通、こんなでたらめな採算取れない事業はしないよね~ 利益は出なくても以前の問題。自分たちのお金じゃないし、赤字経営でもお金は湧いてくるし~なんて思ってたわけじゃないでしょうに。

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2009年2月 4日 (水)

リボルーショナリーロード/燃え尽きるまで

1月30日に観に行きました。

面白かった、私には。

タイタニックカップルというので注目した方もいらっしゃったと思いますが、ストーリー、全然違う。タイタニックカップル枠を外してみないと失望するかも。

もともと私はタイタニック全然好きじゃなかったので、カップル関係なしに見れ、かなり良かった。

ストーリーは巷の様々な情報を参照。

タイタニックってスペクタクルでロマンチックで巨額な費用を使って制作された超大作映画。でも、この超大作って謳われている作品って…俳優の演技ってあんまり関係ないっていうか…アクション激しいもの多いから細かい技量は関係ないし、おまけにストーリーも単純なのが多い。なにも考えなくて観るぶんには十分だけど、いまいち映画を観たという醍醐味を得ることが私にはできない。私は、俳優の表情とか指の演技とか静の表現を見るのが好き。そういうものを見ると得した気分になる。ま、でも、人それぞれ、好みです。ストーリーも大事だし。

で、この映画の二人の演技は非常に良かったと思う。得にケイトの30代現状不満主婦の演技は鬼気迫るものがあった。…と思うのは、実感として、過去、私がそんな感情を持ったことがあったからだろうか。

若かりし頃、二人が思い描いた自分自身の輝く将来とは違う暮らしではあったけど、傍目には何不自由なく裕福な生活を送る30代夫婦。でも…。どんなに恵まれた暮らしだっても、それが自分の持つ夢と違うものであれば??

私の印象に残ったことろを。

些細なシーンだったけど、私に鮮やかだったのは、自分たちと同じだけど自分たちより全てが落ちる隣人夫妻に、主人公夫婦が自分たちは耀かしい未来のためにこの町を出るのだと挨拶(あれは宣言だった)にいった時の場面。同年ながら、冴えない隣人夫婦と対照的なはつらつとして綺麗な主人公夫婦。戸惑いと隠し切れない嫉妬を常識に隠していた隣人夫婦を密かに嘲ったヒロインたち。その夜、身を寄せながら、あんな無謀なことがうまくいく訳が無いと慰めあう隣人夫婦。

こういう場面。私はどちらにも共感して観ていた。

こういう性格のヒロインを演じきったケイトが良かった。

最後のシーン。これからの自分の夢のために、夫と子供を捨てる決心をし、新しく宿った命まで自分で始末し、空っぽのお腹で遠くの(多分未来の)光を見つめる。白いカーペットに滴る血痕。その一瞬で、エイプリルは、自分の耀かしい未来に影がさしたのを知る。どの位、どの程度の支障か…ヒロインはドキドキしながら推し量っている。堪らなく不安げな横顔。カーペットの血痕。カメラがエイプリルの後ろ姿全体を映し出し、多量の血で赤く染まったスカートが観客の目に晒される。汚れた後ろ姿の場面は印象的で無残で、エイプリルが夢の崩壊を悟った絶望がすごくよく伝わるシーンだった。断念と命の危機で、かすれ声で救急車を呼び… 意識が戻らない状態で逝ったのは、エイプリルに、せめてもの神の情けだったのかもしれない。

もっともっと、本当に些細なシーン。耀かしい未来が崩壊の危機に陥った時期、絶望と怒りの余り、自暴自棄に陥ったヒロインは自分に好意を持つ隣人夫をそそのかし性行為を行う。そのことになんの感情も持たないで逝ったヒロインと、おそらくはありったけの想いで一生胸に大事にしまって生きていくであろう隣人夫。その違いの現実が残酷で印象的だった。

最初

私は、輝かしい未来を持つ夫のために、彼女はその一歩踏み出すのかと思ってみていたけど…彼女は自分の女優の夢のために夫をそそのかしたのだ。その強いむき出しのエゴがとても印象的で衝撃だった。

普通の主婦なら、思っても絶対実行しない行為。私も、自分のために夫や子供や暮らしを犠牲にはできないけど、どちらが良くてどちらが悪いとは言わない。絶対に言えない。

私にも夢があって、実行すれば誰かにどこかに必ずしわ寄せが出てくるから。それで、そのしわ寄せを強いることをいつか実行しちゃうかも知れないし…。

子供でも夫婦でも、人が二人以上いれば、妥協と譲歩が必ず出てくるし。

ケイト演じるエイプリルの強情な表情。

結婚って、自分ってものを考え出すと難しい。だからなにも考えずに、こなしていった方が今の私にはいい。子供は可愛い、だんなも良い父親で良い亭主。

生活に向かない人種っている。私は異常をきたすほどじゃないけれど、少~し、この世の中、生きづらいなーと思う人種でもあるのだけど、以前よりずっと強くなった。

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